リリース
2024.11.10 News リリース
吉本興業のコンプライアンス研修を担当しました
今春、経営アドバイザリー委員を務める吉本興業で大規模なコンプライアンス研修を担当しました。テーマは、「性的同意をめぐる現在地と人間関係構築のあり方について」
東京会場と大阪会場、そしてリモート視聴により、所属タレントの皆さんにご聴講いただきました。
講演では、「性行為の意味は事前には定まっていない」ということと、「事前の同意」だけでなくその行為の態様や「事後の態度」が相手の心象形成に大きく関わってくることをお伝えしました。
若者にとって、性の問題はデリケートであり深刻なものです。必要なのは互いを思いやる想像力を伸ばす教育でしょう。
また、新たに不同意性交等罪が新設され、とりわけ成人の方々ほど、新たな行動規範や法律のスタンダードを知らない方が多い印象です。映画「羅生門」ではありませんが、同じ事象でも見る人によって、物事は違って受け止められている。細かな事実に関しても、人間は記憶が修正されがちです。
だからこそ、自分は大丈夫だという思い込みは、危険です。社会の変化に対応しつつ、どうしたら相手の立場に立って物事を考えられるか、コミュニケーションについてもお話ししました。
社会の進歩にあたって必要なのはセンセーショナリズムよりも、皆で学ぶ姿勢、そのものです。