Lully Miura
代表 三浦 瑠麗
1980年10月神奈川県茅ケ崎市生まれ。東京国際大学特別招聘教授。
2010年、東京大学大学院法学政治学研究科総合法政専攻博士課程を修了、国際政治学で博士(法学)号を取得。 特別優秀賞を受賞した博士学位請求論文をもとに、2012年に岩波書店から『シビリアンの戦争―デモクラシーが攻撃的になるとき』を出版、徴兵制がなくなった民主国家では、文民が軍の反対を押し切って戦争に踏み切る逆説的な事例が数多く存在することを指摘、民主国家やその市民は必ずしも平和的な存在ではないという警鐘を鳴らし、話題となる。2014年よりブログ「山猫日記」で政治外交評論を手掛け、2015年にはそれをまとめた『日本に絶望している人のための政治入門』(文春新書)を上梓した。
2016年には、当時まだ全貌が解明されていなかった「トランプ現象」を真正面から分析、各種ニュース番組などにおいて解説した。同米大統領選を特集したNHKBS1放送のドキュメンタリーでは現地ルポを行う。翌年、トランプ政権の今後を予測した『「トランプ時代」の新世界秩序』(潮新書)を出版したが、その視点はいまもなお有効であり続けている。2018年には、内閣総理大臣主宰の「安全保障と防衛力に関する懇談会」の委員となり三〇大綱に向けた提言を行った。
2019年には新潮社より『21世紀の戦争と平和―徴兵制はなぜ再び必要とされているのか』を発刊、カントの思想を読み解きつつ諸外国の徴兵制度をめぐる変遷を紹介し、独自の平和思想を紡いだ。同年、東京大学の政策ビジョン研究センター講師の任期を終えて、シンクタンク山猫総合研究所代表に復帰、研究所の活動として「日中韓意識調査」「日本人価値観調査」等を手掛けつつ現在に至る。 国際政治のほかにも文筆活動を広く展開しており、『日本の分断』(文春新書)をはじめ、政治外交評論の分野で多数の著作がある。自伝的エッセイ『孤独の意味も、女であることの味わいも』(新潮社)では、人生の様々な出来事を通して現代を生きる女性の想いを綴り共感を呼んだ。
社会貢献活動としては、研究所の行った意識調査の分析結果を無償で公開しているほか、コロナ禍においてダメージを受けた各種経済・文化活動を支援、民間有志グループ(CATs)を取りまとめ、AIとビッグデータを用いた分析により東京都の新型コロナウイルス感染者数の動的予測を無償提供した。またコロナ禍を受けて、政府の未来投資会議、成長戦略会議などに参画し、主に働く女性、若者、フリーランス、SDGs等の視点に着目した各種政策提言を行った。
現在、株式会社学究社社外取締役、フジテレビ番組審議委員、吉本興業経営アドバイザリー委員。フジサンケイグループ正論新風賞(2017年)、第13回ベストマザー賞ほか受賞多数。